DIYで日産セレナ(DAA-HFC26)のブレーキパッドを交換してみた

その他

ごぶさたしております。たこパパです。
今回はセレナのブレーキパッドのDIYでの交換をご紹介します。
愛車のセレナが10万キロを超え、新車を乗り継ぐスタイルに変更しようかと考えていたのですが、2人目の子供がまだまだやんちゃな時期が続くこともあって、減価償却が終わってしまったセレナを乗り潰すことにしました。
どうせ乗り潰すなら徹底的にいじってやろうと、先延ばしにしていたブレーキパッドの交換をDIYですることにしました。

わたしのセレナ

私の車は日産セレナです。2013年に新車で買いましたが、今となってはもはや年代物です。
日産セレナ ハイウェイスター S-HYBRID
・型式:DAA-HFC26
 

ブレーキの構造

ブレーキパッドの交換作業にあたっては、自動車のブレーキの構造を知っておくことをおススメします。安全上重要な部分なので、間違いを起こさないためにも作業一つ一つが何の意味があるのか理解しておきたいところです。
ブレーキおよびブレーキパッドの老舗メーカーである曙ブレーキ工業さんのサイトにブレーキの構造を解説したページがありますので、そちらをご覧ください。

<ディスクブレーキ|自動車用ブレーキ|製品|製品・技術|曙ブレーキ工業株式会社>
https://www.akebono-brake.com/product_technology/product/automotive/disc/

用意しておくもの

■交換部品
・ブレーキパッド
■消耗品
・ディスクパッドグリース
・パーツクリーナー
・シリコングリース
■工具
・ディスクブレーキピストンツール
・メガネレンチ 14mm
・十字レンチ21mm
・トルクレンチ 14mm、21mm
・ジャッキ

交換手順1:ブレーキパッドを外す

ジャッキアップし、ホイールナットを十字レンチ(21mm)で外し、タイヤを外してキャリパーを露出させます。

キャリパーが見えたら、キャリパーの下側のスライドピンボルトを外します。
フロントとリアでボルトの構造が異なりますが、サイズはいずれも14mmです。

今回、このボルトが固着してしまっていて、かなりてこずりました。
家にあったKURE556を吹きかけてもびくともしません。ラチェットレンチのラチェット部分が壊れかけてしまいました。
こんなときはWAKO’SのラスペネCです。あいにく手元になかったのでピットワーク向けのOEM品を購入しました。

・WAKO’S ラスペネC RP-C

・ピットワーク 防錆潤滑剤 RP-C KA330-42080


ラチェットレンチが壊れかけてしまったこともあり、しっかりとトルクをかけるために超ロングレンチも購入しました。
<使用工具>
・京都機械工具 KTC 超ロングストレートメガネ M160-12X14

ボルトにラスペネを吹きかけ、しばらくなじませた後に、ロングレンチでじっくりとトルクをかけると、ロングレンチのおかげか、ラスペネのおかげか、無事にボルトを緩めることができました。

下側のスライドピンが外れると、上側のスライドピンを軸にしてキャリパーを持ち上げることができるようになります。
キャリパーを持ち上げるとディスクローターを挟む形でブレーキパッドが見えるようになるので、そのパッドを取り外します。



外す際にはどの形のパッドにどのシム(金属製のプレート)が付いてるか、内側・外側の形状をきちんと確認しておきます。後で「どっちが外側のパッドだっけ?」とか「このシムって内側用だっけ?」なんてことになっちゃいます。

交換手順2:ブレーキパッドの装着準備

外したブレーキパッド自体は捨てるだけですが、パッドについているシム(金属製のプレート)をパーツクリーナーを使ってきれいにします。
本体側もパーツクリーナーできれいにします。パーツクリーナーを吹き付けた後に、ウェスト等できれいに拭き取ってやってください。

新しいパッドはディスクローターとの接触面を削って面取りします。ブレーキ鳴きの防止や初期馴染み向上が目的です。必ずやらなければならないという作業ではありません。本来はヤスリ等を使うべきなんだと思いますが、面倒なので、私は地面にこすりつけて済ませています。

ブレーキパッドのディスクローターとの接触面の反対側にディスクパッドグリースを塗ります。振動防止・鳴き防止なので、たくさん塗っても仕方ないそうです。むしろはみ出した部分に粉塵などがついてしまうので、塗りすぎは良くないらしいです。というわけで、ささっと裏面に塗り広げます。

グリースを塗った後のパッドにシムを装着し、取り付け準備完了です。

<使用パーツ>
・フロントブレーキパッド:akebono AN-726WK




・リアブレーキパッド:akebono AN-768WK



・ダイゾーニチモリ DB-200パッドグリース

交換手順3:キャリパーの再組立て

シムを装着したブレーキパッドを元々あったところに戻します。ブレーキパッドの両端を本体(ブラケット)側のピンで留めるような構造になっていますので、端の部分がちょっとはめ込みにくいです。

次にシリンダーを元に戻します。ディスクブレーキピストンツールを使ってしっかりと戻してやります。作業の前にはブレーキオイルの量を確認して、少し抜いてやるのがセオリーらしいのですが、私の場合こぼれたことがないので今は抜いたりしてません。


シリンダーを押し戻してやるとキャリパーを元通りに戻すことができるようになります。キャリパーを元に戻したら下側のスライドピンのボルトを締め付けます。締め付けトルクはフロントが26.48N、リアが43.15Nということらしいです。

<使用工具>
・ディスクブレーキピストンツール




・トルクレンチ

交換手順4:ホイール(タイヤ)の装着とエア抜き

次にホイール(タイヤ)を戻します。ボルトを止めるときには、一度に締めるのではなく、5穴の場合は星形を描くように対角線にあるナットを、少しずつ締めていくのがコツになります。これは自動車教習所でも習いましたよね。
最後は、トルクレンチを108Nに設定して締め付けます。

<使用工具>
・十字レンチ
・トルクレンチ

タイヤを戻したらジャッキを下げます。
その後、ブレーキを何度も踏み込む空気抜きと言う工程で、ブレーキシリンダーが正しく動くよう調整します。

ブレーキパッドの交換としては以上になります。

ブレーキ交換作業後

ブレーキ交換作業後は、家の近場をゆっくり走行してみて、ブレーキが適切に作動するかを確認します。
私の場合は、4輪一度にやってしまうと、もし正常にブレーキが作動しなかったときにどうしようもなくなるので、2輪ずつ交換するようにしています。

実は、今回リアのブレーキパッドを交換して試運転したところ、走行中に急にシュルシュルという音がするようになりました。リアのブレーキパッドを交換しただけだったので、てっきりリアの取り付け具合が悪いんだろうと思い込み、グリスの量や取り付け場所などを何度か調整しましたが、やはりシュルシュルという音が消えず、理由がわからず、もう整備工場にお願いするしかないなというところでした。
ただ、ハンドルをまわしたタイミングで音が生じたり消えたりすることが多かったこともあって、もしかしたらフロントのブレーキパッドかもしれないと思い、フロントのブレーキパッドも交換してみたところ、シュルシュル音がぱったりと聞こえなくなりました。
実は後輪から出ていると思っていた音は前輪から出ていたものだったようです。後輪のブレーキパッドを交換したことで、後輪以上に減っていたフロントのブレーキパッドのローターへのあたり具合が変わり音が出たのかなと推測しています。

ちなみに、ブレーキパッド交換は分解整備扱いなので、自分がやるか整備士の資格を持った人にやってもらうしかありません。
当該記事をもとに整備を行い不利益を被っても、たこぱぱは一切責任を負いません。

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