生命保険料控除って何よ?どれだけお得なの?

おカネのはなし

今年も年末調整のシーズンがやってきました。
毎年、「何をしているのかよくわからないけれど、保険会社から送られてくる書類を会社に提出するんだよね?」くらいに思っている人は多いと思います。かくいう私もそうでした。
今回は、頻度の多い、生命保険料控除について記載していきたいと思います。

1.生命保険料控除とは
国税庁によれば、保険料控除とは次のとおりです。
”納税者が生命保険料、介護医療保険料及び個人年金保険料を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを生命保険料控除といいます。” 
・・・よくわからないですね^^;
商売では、「売上」から「経費」を引いたものを「利益」と呼び、この「利益」に対して法人税等が課税されます。
個人に置き換えると、「売上」に該当するものが「収入」、「経費」に該当するものが「〇〇控除」、「利益」に該当するものが所得とすることができます。ざっくりと言えば。
「〇〇控除」はたくさんあるのですが、その中の一つが「生命保険料控除」です。
つまり、あなたが会社等から受け取る給与から、支払った生命保険料(全額ではないですが)は差し引いて課税しますよ。ということになります。

2.生命保険料控除の限度額は?
支払った生命保険料はいくらでも控除できるわけではなく、最大で12万円までとなっています。
(一般)生命保険料控除、介護保険料控除、個人年金保険料控除とあり、それぞれ4万円が上限となります。
また、支払った保険料がそのまま保険料控除額となるわけではなく、支払った保険料に応じて、計算されます。

3.どのくらいお得になるの?
頑張って生命保険料控除を申告するわけですが、どの程度お得になるのでしょうか。
結論から言うと、「保険料控除額×(所得税率+住民税率)」ということになります。※概算です。
所得税率が20%くらいの人が、8万円の生命保険料控除を受けた場合には、8万円×(20%+10%)⇒2.4万円 だけお得になります。
所得税率は所得によって変わってきますので、所得が大きい人ほど生命保険料控除の恩恵も大きくなります。

4.ちなみに
個人年金保険は、最近、0金利政策の影響か、利回りのよい商品は少なくなっています。
ですが、利回ではなく、この個人年金保険料控除を狙って契約することも一考の余地があります。
(年金を受け取る際の税金の試算もお忘れなく)
例えば、所得税が30%程度の人(年収1,000万円くらい?)の場合、年間保険料が80,000円程度の個人年金保険に加入すれば、個人年金保険そのものは利回りが0であったとしても、保険料控除を40,000円受けることができますので、 毎年16,000円程度の減税となります。見た目の利回りが0でも、実質的には20%程度の利回りが実現する訳です。
自分で計算するのが面倒であれば、保険の営業マンに確認するといいでしょう。

5.おわりに
はっきり言って、年末調整・確定申告は面倒くさいです。
ですが、得られる利益も小さくありません。面倒くさがらずにしっかりと申告することをお勧めします。
また、税制はわかりづらいですが、知っている人しか恩恵に与ることはできません。
しっかりと税制を確認し、納めないといけない税金は納める一方で、還元してもらえる税金は還元してもらいましょう。

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