株式投資をするときに、「株は売らなければ損にならない」なんて言いますが、やっぱり株を売らないといけない場面があるため、自分の資産構成でウェイトを増やせないんですよね。たこぱぱの場合、会社の持株会である程度の株式を保有していますが、家を買うとき一時的に現金が必要でした(つなぎ融資の額をできるだけおさえたかった)けど株を売ることができず、この先、子どもが大学に通うといった状況ではきっと現金が必要になるでしょう。
1.改めて…株式投資の魅力
株式投資は短期売買で利益を狙う方もいるでしょうけど、長期的に保有して、その会社を応援してみたり、配当を受け取ったりというのも魅力です。
仮に配当利回り3%の会社に投資するとします。10年保有していれば、当初の投資額の30%は配当として受け取っていることになります。だから、仮に株価が30%下落してしまっても気にすることはありません。20年保有するなら株価が半減しても損はしないはずです。
さらには、株価が半分になったとしても損が確定するのはそれを売却した時です。そのまま保有を続け、株価が回復すれば、何もなかったことになります。(あくまで個人的な見解です)
2.改めて…株式投資のデメリット
投資信託ではなく、特定の会社に投資してる場合だと、その会社の動向次第では投資が水泡に帰すことがあります。
東日本大震災まではディフェンシング株の代表だった東京電力、きっと国は見放さないだろうと思った日本航空が潰れてしまったり…こんな時には株式投資は怖いなと思ってしまいます。
投資信託でそういったデメリットを回避する方法もありますが。
また、売らなければ損にならないと前段で書きましたが、どうしても現金が必要な場合があります。「マイホームの頭金を用意したい」とか「子供の大学入試がある」とか、「親の自宅をバリアフリーにリフォームしたい」とか…
3.持株会
勤める会社によっては、持株会というものが運用されていることもあります。毎月定額を拠出して、自社の株を買うという制度です。買う際に一部を会社が補助してくれる場合もあったりしますから、一度確認してみることをお勧めします。
●個人側のメリット
・資産形成につながる
・奨励金を受け取ることができる。
・証券口座を保有することなく、手軽に始められる
●会社側のメリット
・福利厚生の1つとしてアピールできる。
・安定株主を作ることができる。
・従業員の会社への忠誠心を醸成できる。
4.株を担保にお金を借りる -野村webローンー
株式投資の魅力を感じつつ、「でもあと数年したら現金が必要になるなぁ」と株式投資を躊躇している人には、株を担保にお金を借りるという手もあります。
●野村信託銀行:野村webローン ( https://www.nomura-trust.co.jp/lp/loan/index.html )
簡単に言えば、野村證券で保有している株式を担保に現金を借りられるというサービスです。
特徴は金利の低さ。利用目的を求められずに、金利が1.5%(2020.3.28時点)と低いです。株式の配当利回りが3%程度あるとするならば、借入利息は配当で支払えることになるので、保有していた株式を売却して現金を用意することを考えれば、無利子あるいはマイナス金利でお金が借りられる訳です。
さらに、借入可能な年齢も20歳から80歳とかなり広く設定されています。
また返済期限もありません。
おそらくは流動性の高い株式を担保に取っているから実現できるサービスなんだと思っています。
他社でも同じようなサービスはありますが、金利はもう少し高く設定されていることが多いので、今の時点ではこの「野村webローン」に優位性があります。
また、私は関係ありませんが、株式報酬型ストックオプションをお持ちの人にはその権利を担保に同じように借入することもできます。権利行使の際には一時的に多額の現金が必要になるので、こういった選択肢も検討してよいなと思います。
5.おわりに
個人的にはこのサービスがあることをもっと前から知っていればよかったという思いです。
マイホームを購入するとき、つなぎ融資の金利が高く、少しでも現金を用意したかったのですが、こんなサービスがあることを知らず、ローンを受けることなく、金利の低い定期預金を解約したりするなどして工面していました。
こんなサービスがあることを知っていれば、私のポートフォリオで株式の割合を増やしてもよかったなと思います。というのも、私の会社の持株会は、奨励金がそこそこ出ることと、配当もそれなりに出ているので、有利な制度なのですが、こどもの教育資金なんかが必要になるので、少し低めの設定にしていました。もちろん、このサービスを知ってから、持株会の拠出額を積み増しています。
2020年3月現在、コロナウィルスという未曽有の災害に見舞われています。株式市場も混乱していますが、だからこそ今が仕込み時かもしれません。
皆様の人生設計の一助になれば幸いです。
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