防火地域や準防火地域に家を建てると設備の選択肢が限られます。

家づくり

我が家は「準防火地域」に建てました。そのせいで設備の選択肢が限られたり、コストが上昇して苦労しました。
今回は、防火地域や準防火地域に家を建てる際の注意点をご紹介したいと思います。

まとめ

防火地域・準防火地域等に建てる場合、防火基準などの建築制限が設定されます。そのため、デザイン(採用できる設備)が限られたり、設備にかかる費用が高くなりがちです。
一方で、防火地域や準防火地域が設定されているのは駅前など利便性の高いエリアが多く、建ぺい率などでのメリットもあります。また耐火建築物や準耐火建築物は火災保険での割引対象となるケースもあります。どこに家を建てるかで、デザイン・利便性・費用などに影響がでるため、総合的に判断することが大切です。

防火地域・準防火地域とは

防火地域・準防火地域とは、建物の密集地などでは火事の延焼を防ぐため、幹線道路では消防車などの緊急車両の通行を妨げないようにするため、火災の危険を排除する必要があるとして定められた地域を指します。
都市計画法において「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」として指定されています。
これらの地域に建てる建物には、防火基準などが通常よりも厳しく設定されるデメリットがありますが、建ぺい率が他の地域よりも緩和されるなどのメリットもあります。

防火地域・準防火地域指定による具体的な制約例

特に窓などの開口部に制約が行われます。たとえば、窓に関してはシャッターを設置する、網入りなどの防火基準を満たしたガラスを用いるなどがあります。そのため、大きく窓をとったリビングを設置しようとした場合、シャッターをつけるか網入りガラスにするか(そのような部屋の構成なら網入りは選びづらいですが)といった選択を迫られます。当然選択肢も限られますし、コストもアップします。
我が家ではキッチンから外に出る勝手口を設置しようかと思ったのですが、防火仕様の勝手口用ドアがやたら高価で、もともと優先順位も高くなかったので、バッサリと断念しました。

防火地域・準防火地域の探し方

防火地域などで家を建てる場合にはコストが増加する傾向にあります。まずは建てたい土地が防火地域や準防火地域等であるか調べておきましょう。不動産会社や住宅会社に依頼することもできますし、役所で調べることもできます。また、インターネットで「調べたい市区町村名 防火地域」で検索すれば、手軽に調べることもできます。

おわりに

防火地域・準防火地域に家を建てる際には、設備の選択で思いがけず制約を受けるケースが出てきます。自身が大事にする部分にしっかりと優先順位をつけて、本当にそのエリアに家を建てることが妥当な選択なのかも含めて、ひとつひとつ判断していかないといけません。後で困らないように、建てるエリアによって制約が出てくることがあるということを知っておくことが大切だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました